なるみ:日本の良いところも聞いてみたいのですが、いいですか?
ラーマさん:はい!ん~、まず、人がやさしいですね。あと平和。歩いていて銃で撃たれるとかも考えなくていいし、歩いているときに不安がないってすごい大切なことだと思います。小田急線の事件とかはありましたけど、でもたまにしかないし、平和で素晴らしいなと思います。どの国も望むことなので。
なるみ:銃ですか…。想定したこともなかったです。
ラーマさん:あとは、基本的になんでもあることです。電気も水も。ネットも早いですし。シリアは本当にネットが遅い!
なるみ:そうなんですか!
ラーマさん:はい、たぶんシリアいったらもう、ネットなんて使えません。いらいらしすぎて(笑)もうずーっとぐるぐるしてるんですよ。
なるみ:あー、あのローディング画面ですね(笑)私は、なんだか日本で暮らしていると、なんでもあるのが当たり前になってしまってるなと思いました。ラーマさんは8年経った今でも、そういうものを日々すごいなと思うんですか?
ラーマさん:あ~思いますね。もちろん私も慣れてしまいますけど、初心にかえると本当に思います。ごはん食べるたびに、お風呂に入るたびに。
なるみ:そうなんですね、そう思えるのは大事なことですよね。
ラーマさん:あと、基本的にきれいですね。施設とか教育も整っていますし。これが…、2つ目?
なるみ:3つめですね多分!平和、なんでもある、キレイ!
ラーマさん:あ、そうですね(笑)あとは…、四点目!教育がしっかりしている!小中高って自分の努力で積み上げていけるじゃないですか。例えば、シリアでは教授によってお金を払わなくては単位をくれないことがあるんです。
なるみ:え、学費とは別に払うんですか?!
ラーマさん:もちろんもちろん。どんなに頭が良くても単位をもらえないことがあります。大学教授のあるあるです。
なるみ:それはつらいですね…。
ラーマさん:すごい今恵まれてるなと思いますね。自分が努力した分だけ単位がもらえるので。これは本当にでかいです。あとは、さっきは就職を悪く言いましたけど、やっぱシリアって大学を卒業してもすごく就職しにくいんですよ。いくら頭が良くてもかなり難しい。
なるみ:そうなんですね。
ラーマさん:はい、でも日本は面接をして、内定をもらってすぐに会社に入れるという意味ではすごく魅力的。システムに改善点もあるけれど、一応働けちゃう。企業に入ってからの問題もありますけど、まず入れちゃうこと自体がすごいなと思います。
なるみ:いい面でも悪い面でもありますね…。
ラーマさん:あとはNGOとかもしっかりしてますよね。難民支援教室だったり、外国人の子供クラブだったり。NGOまで行かなくてもサークル感覚で行っているおばあちゃんがいたりして。自分的にはすごく助かったなと思います。
なるみ:そういえば以前お話を聞いたときに、ラーマさんもそういうところに行っていたと話してましたよね。交流の場所があってもそれが「居場所」になるかは別問題だと言っていたのがとても印象的でした。結局そこにいる「人」が一番大事で、対等に扱われることや、ありのままでいられることが大事ですよね。