私達は小学生をはじめとした子どもたちの多文化共生教育に役立つことを目標として、多文化共生をテーマにしたワークショップを開催しています。

山脇ゼミが初めて小学生向けワークショップを行ったのは、2017年10月に開催された世田谷区制施行85周年記念イベントの時でした(報告)。2017年度は、世田谷区の小学校でも実施し、2018年度は中野区のこどもフェスタでも実施しました報告)。

2020年度はコロナ禍のため、オンラインで2回ワークショップを実施しました。首都圏を中心に全国から、そしてカナダや中国、シンガポールなど、国内外から多く参加していただきました。特に、第1回のワークショップは社会の関心を集め、日本経済新聞や朝日小学生新聞でも紹介されました。また、横浜市立相沢小学校の総合学習の授業の一環として、3回目となるワークショップを開催しました。

*第1回の報告 *第2回&第3回の報告 *相沢小学校による報告

以降、対面やオンラインで、小・中学生、高校生を対象としたワークショップを実施しています。2023年度は、新たにカルタを用いて「マイクロアグレッション」をテーマとして扱いました。

2023年 活動紹介
小学校4・5年生へのワークショップ(13期)

6/23,26 杉並区立新泉和泉小学校4・5年生を対象とした多文化共生ワークショップ

小学校6年生へのワークショップ(14期)

11/1  横浜市立上飯田小学校6年生2クラスを対象としたオンラインワークショップ

テーマ:マイクロアグレッション

2021年 活動紹介
小学校3・4年生へのワークショップ(12期)

7/9 新渡戸文化小学校4年生への対面ワークショップ

7/10 全国の小学生を対象とした多文化共生ワークショップ(オンライン開催)

12/3杉並区立新泉和泉小学校4年生への対面ワークショップ

★いずれも2020年度の多文化共生ワークショップで用いた、インドネシアからの転校生ナギラちゃんの動画をテーマとしました。

 

参加した児童からのコメント

外国の子が転校してきたら、自分がその子だったらと考えて助けてあげたいと思った。

言葉が通じなくても、相手の気持ちをわかってあげることは大切だなと思った。

小学生5・6年生へのワークショップ(12期)

7/12 横浜市立相沢小学校6年生への多文化共生ワークショップ(オンライン)→星野ルネさんの「外国人の人権コミックエッセイ」を扱う

11/22 横浜市立相沢小学校6年生への第2回多文化共生ワークショップ(オンライン)→アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)をテーマとした

1/17 横浜市立相沢小学校6年生への第3回多文化共生ワークショップ(対面)→「やさしい日本語」をテーマとした

 

参加した児童からのコメント

日本人にしかできないこともあるけど外国人にしかできないこともあるから、いいところを共有しあって、よりみんなが住みやすく平等な世界にしたいと思いました。

ぼくたちには簡単な言葉でも、他の人にはむずかしいことを知れた。今日の学びを活かして、やさしい日本語をたくさん使いたいと思った。

中学生へのワークショップ(11期)

1/21 世田谷区立八幡中学校(オンライン) テーマ:やさしい日本語

参加した生徒からのコメント

今まで当たり前として使ってきた日本語がむずかしいと感じる人もいるということが分かった。

相手を思いやって言葉を選ぼうとすると、自然と心も相手に寄り添えるなと思いました。

高校生へのワークショップ(11期)

9/21 順天高等学校(オンライン)

10/23 明大付属中野八王子高等学校(オンライン)

高校生が外国人の抱える課題や悩みに気づき、主体的に配慮した行動ができるようになることを目標としました。

 

 

参加した生徒からのコメント

私たちにとっては日常のことでも外国人の方々が苦労していることを考えることができたので、良い経験になった。

やさしい日本語を実用する場面についても学べて参考になった。

2020年 活動紹介

テーマ「インドネシアからやってきた転校生のナギラちゃん。異なる文化を持ったクラスメイトがいると、どのようなことが起こるのかな。」

このテーマでゼミ生オリジナルのスライドをもとに少人数のグループで話し合いを行いました。

*第1回の報告

*第2回と第3回の報告&相沢小学校ホームページの報告

ワークショップ詳細(申し込みフォーム掲載サイト)はこちら

日本経済新聞(2020/9/29)
朝日小学生新聞(2020/8/21)
参加者からいただいたコメント

「沢山の参加者、海外からの参加もあり、とても刺激のあるワークショップでした。帰国児童や外国から来た同級生もクラスには数名おり、まさに学校でも多文化共生が日常となっています。気遣うことや声がけが自然にできていること、共に学び、遊び、それらを通してとても仲良しになり、お互いの文化の違いや国のことなど率直に疑問に思うことを聞けるのは、小学生だからこそなのかなとも思います。これからも他文化への理解を深めると共に、人間として他者を認めることの大切さを胸に留め、成長してほしいと思っています。」

「オンラインにより、全国や海外のお子さんたちと一緒に学ぶことができ、娘にとって、楽しいひとときとなったようです。大学生の皆さんが、しっかりと準備をされ、また、優しくスムーズにワークショップを展開されている姿に感銘を受けました。多文化共生をテーマに、年代や空間を越えて共に学び合う様子を拝見し、ポストコロナ期の新たな学びの姿を垣間見た感じがしました。」

横浜市立相沢小学校とのワークショップ
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2020年11月16日、横浜市立相沢小学校のグループ授業の一環として、ワークショップを行いました。

 

参加した児童からのコメント

「国やルーツ・宗教などが違う人も平等に接したいと思った」

「友達を見た目や生まれた国で決めつけないようにしようと思った」

「日本語がまだうまくない相手に出会ったら、ぐいぐいいかないで待つ気持ちを大切にする」

「今世界で起きている黒人差別などの問題をもっと知りたくなった」

2018年 活動紹介
なかのZEROこどもフェスティバルでの実施
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2018年度は、7月に、中野区の生涯学習・文化芸術活動の拠点施設「なかのZERO」にて、小学校1年生から4年生を対象にワークショップ「ちいさいせかい~ホワットアスモールワールド~」を行いました。「なかのZEROこどもフェスティバル2018」の一環として行われ、絵本の読み聞かせ・プラネタリウム・人形劇なども同時に開催されたため、非常に多くの幼稚園や小学生とその保護者が会場を訪れ、賑わいました。(報告)また、9月には、世田谷区の小学校でも3年生の総合学習の一環でワークショップを実施しました。

2017年 活動紹介
世田谷区との共催でワークショップを実施

2017年度は、山脇ゼミが初めて小学生向け多文化共生ワークショップにチャレンジした年でした。山脇ゼミは、2016年度の東京都多文化共生プレゼンコンテストに出場し、そこで小学生向けワークショップの提言をプレゼンしました。その時、会場にいらした世田谷区の多文化共生担当者から、世田谷区でぜひ実施してほしいとお声がけいただきました。

具体的には、まず、2017年10月に開催された世田谷区制施行85周年記念イベントの一環として、世田谷区民会館で実施しました(報告)。

また、12月には、世田谷区の小学校でも2年生の総合学習の一環でワークショップを実施しました。