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このワークショップの目的

日本における日本人住民と外国人住民の「共生」について考え、主体性を持って行動できるようになる。

リアルな事例を扱い議論することで、多文化共生を「自分ごと」として、考える意識を養う。

ワークショップでの学び

ー動画を見て考える「多文化共生」

山脇ゼミ生が、私たちの当たり前の日常生活をテーマに、

日本で生活する外国人の困りごとを再現する動画を作成しました。

新型コロナワクチン接種券の難しさやゴミの捨て方を取り上げ、

日本で生活する外国人の気持ちになって、

何が難しいのか、どのような改善策があるのか考えます。

さらに、この動画から派生し、

実際の、新型コロナワクチン接種券に関連するニュースや外国人への配慮、

ゴミの捨て方をわかりやすく説明する方法や自治体の取り組みを

時事問題と関連づけて学びます。

ー身近なテーマで考える「多文化共生」

動画を見て「インプット」したあとは、

自分の想像力と調べる力で

日本で生活する外国人の困りごとを考えていきます。

「学校」「職場」「日常」「病院」「宗教」「防災」

これらのテーマから、日本で生活する外国人が直面しそうな問題を想像して書き出します。

さらに、インターネットで関連するキーワードや記事を検索して解決策を調べます。

実際にワークショップで使用したjam board

左側に想像で考えた問題点を書き

それを元にインターネットで検索した解決策を

右側に書き出して詳細を発表し合います。

また、ニュース記事などを元に、

”こんな解決策が考えられると思う!”

を出し合います。

WSを開催する時のポイント


「外国人が直面する問題」というよりは、

「もし自分が知らない国で生活することになったら」

という視点で、「自分ごと」として考えるということを

意識してもらえるように促せるといいと思います。

参加者からの声

海外から来た人への医療の問題は言語や文化などの様々な問題があり、解決法が増えてきていることは分かりました。
他にどのような対策がなされているのか興味が湧いたので、自分で調べて異文化に対する知識を深めていきたいです。
また、このようなワークショップは初めて受講したのですが、意見もだしやすくとても楽しかったので、もしこのような機会がまたあるなら参加したいです。
参加した高校生
多文化共生という言葉自体知らなかったのですが、このワークショップを通してたくさんのことを学べました。
外国人の方がどのようにして、異文化の中を生きているのか、また、自分たちはどのような手助けができるのか。
自分たちで調べ、 意見を共有し、少しでも日本に住む外国人の方のことを知ろうとするという、普段したことのない事ができ、
良い経験になりました。
参加した高校生
WSの満足度(1-5段階評価)
よかった 94%
WS後多文化共生への興味関心が沸いたか(1-5段階評価)
とても湧いた・湧いた 95%

私たち、山脇ゼミの思い

山脇ゼミ11期生は”次世代への多文化共生教育”をテーマに、

2020年度、小学生向けの多文化共生ワークショップを

オンラインや横浜市立相沢小学校などで行ってきました。

その中で、より身近に「自分ごと」として考えることができる高校生にも

多文化共生について考える機会」「多文化共生の意識を醸成する場」

を作りたいと思っています。

編集 11期 金井音色