多文化共生の視点から見た日本とは?国日留学生が思うこと。

公開日:2022年1月12日

なるみ:いつも山脇ゼミの活動に協力していただいてありがとうございます!今回もまた、日本の印象など楽しくお話しできればなと思います!よろしくお願いします。

ラーマさん:いえいえ、お願いします!

なるみ:早速ですが、これまでにたくさんお話を聞く中で、日本に点数をつけるなら60点と伺ったことをよく覚えているんです!今日はその理由、改善点とか聞いてみたいです!

ラーマさん:そうですね~、まず「違い」に弱いことですね。柔軟性が低いと思います。個性を尊重することが足りないのかな、と。残業しても意見を言えずに黙々と働くのが普通、とか。そういうところですかね。

なるみ:あ~、前も言ってましたよね。

ラーマさん:はい。ほんと、この話は1時間くらい話せちゃいます。(笑)

なるみ:私も今日、学部長の「社会システム論」の授業でその内容を学んだばかりなので、特に残業についてはとっても共感しちゃいます。

ラーマさん:あ、私も今学期受けてます。今話したの、ちょっとそこから考えたところもあります。(笑)

なるみ:あ、なるほど!(笑)めちゃくちゃ勉強になりますよね!

ラーマさん:そうなんです。あとは~、難民の受け入れ態勢を整えた方がいいと思います。外国人への対応とかも。外国人は何も知らない状態で日本で暮らすので、おかしくて当たり前なんです。それをわかっていてほしいなと思いますね。その人の文化を知ろうとすることとか、こういうのもあるんだなと思えるようになることも大事ですよね。

あ、あと、たくさん話しちゃいますけど、企業のシステムもですね。新卒一括採用じゃないですか。

なるみ:そうですね!

ラーマさん:いっぱい面接して内定もらって、そこから20万くらいの給料で始まって、それで続けていくと給料が上がっていくシステム。それがすごく転職しにくいのと、最初の企業が合わなかったらどうするのって思います。中途採用もしっかりしてないので、もうちょっとチャンスをあげてもいいんじゃないのって思いますね。中途でも、外国人にも、女性にも。

なるみ:あー、ほんとにたくさん挙げてもらって、私も考えさせられます。

ラーマさん:多分一言でいうと、柔軟性がないってことですかね。いっぱい話してしまったけれど、全部そういうことだと思います。

なるみ:柔軟性!なかなか難しいですもんね。

ラーマさん:そうなんです。それから人間関係が薄い、壁が多いということも日本のネガティブなところですね。結構自分の中で大きいことです。

なるみ:確かに、これも柔軟性と関わるところかもしれませんね。日本は少し堅い感じがありますし。

ラーマさん出演のやさしい日本語ラップ

なるみ:日本の良いところも聞いてみたいのですが、いいですか?

ラーマさん:はい!ん~、まず、人がやさしいですね。あと平和。歩いていて銃で撃たれるとかも考えなくていいし、歩いているときに不安がないってすごい大切なことだと思います。小田急線の事件とかはありましたけど、でもたまにしかないし、平和で素晴らしいなと思います。どの国も望むことなので。

なるみ:銃ですか…。想定したこともなかったです。

ラーマさん:あとは、基本的になんでもあることです。電気も水も。ネットも早いですし。シリアは本当にネットが遅い!

なるみ:そうなんですか!

ラーマさん:はい、たぶんシリアいったらもう、ネットなんて使えません。いらいらしすぎて(笑)もうずーっとぐるぐるしてるんですよ。

なるみ:あー、あのローディング画面ですね(笑)私は、なんだか日本で暮らしていると、なんでもあるのが当たり前になってしまってるなと思いました。ラーマさんは8年経った今でも、そういうものを日々すごいなと思うんですか?

ラーマさん:あ~思いますね。もちろん私も慣れてしまいますけど、初心にかえると本当に思います。ごはん食べるたびに、お風呂に入るたびに。

なるみ:そうなんですね、そう思えるのは大事なことですよね。

ラーマさん:あと、基本的にきれいですね。施設とか教育も整っていますし。これが…、2つ目?

なるみ:3つめですね多分!平和、なんでもある、キレイ!

ラーマさん:あ、そうですね(笑)あとは…、四点目!教育がしっかりしている!小中高って自分の努力で積み上げていけるじゃないですか。例えば、シリアでは教授によってお金を払わなくては単位をくれないことがあるんです。

なるみ:え、学費とは別に払うんですか?!

ラーマさん:もちろんもちろん。どんなに頭が良くても単位をもらえないことがあります。大学教授のあるあるです。

なるみ:それはつらいですね…。

ラーマさん:すごい今恵まれてるなと思いますね。自分が努力した分だけ単位がもらえるので。これは本当にでかいです。あとは、さっきは就職を悪く言いましたけど、やっぱシリアって大学を卒業してもすごく就職しにくいんですよ。いくら頭が良くてもかなり難しい。

なるみ:そうなんですね。

ラーマさん:はい、でも日本は面接をして、内定をもらってすぐに会社に入れるという意味ではすごく魅力的。システムに改善点もあるけれど、一応働けちゃう。企業に入ってからの問題もありますけど、まず入れちゃうこと自体がすごいなと思います。

なるみ:いい面でも悪い面でもありますね…。

ラーマさん:あとはNGOとかもしっかりしてますよね。難民支援教室だったり、外国人の子供クラブだったり。NGOまで行かなくてもサークル感覚で行っているおばあちゃんがいたりして。自分的にはすごく助かったなと思います。

なるみ:そういえば以前お話を聞いたときに、ラーマさんもそういうところに行っていたと話してましたよね。交流の場所があってもそれが「居場所」になるかは別問題だと言っていたのがとても印象的でした。結局そこにいる「人」が一番大事で、対等に扱われることや、ありのままでいられることが大事ですよね。

なるみ:ではここからは少しゼミの話も伺いたいです!これまでたくさん山脇ゼミの活動に協力してもらいましたが、どうでしたか?ラップと区長との懇談会に参加してくれましたよね。

ラーマさん:はい、もーめちゃくちゃ楽しかったです!

なるみ:わ~嬉しいです!

ラーマさん:それに、改めてアウトプットしたことで視野が広がったなと思いますね。例えばラップではこういう方法で違いを認めることも大事だなとか。

なるみ:斬新でしたよね、それにほんと楽しそうでした!結構本格的で!

ラーマさん:あんなに大きいプロジェクトだとは思わなくてびっくりしましたけど(笑)

なるみ:そうですよね(笑)とにかく楽しんでもらえたみたいで良かったです!またぜひ何か参加してくださいね!

やさしい日本語ラップ撮影風景
中野区長との懇談会

なるみ:では、最後に今後どのように勉強を活かしたいと思っているかきかせてください!

ラーマさん:何か教育に使いたいと思っています。具体化はできていないんですけど。

なるみ:教育ですか、岸ゼミですもんね!

ラーマさん:そうなんです、企業に入るというよりは、起業して自分で助けが必要な人を助けられるようになりたいです。

なるみ:起業を考えているんですね!私2年生の時本当に何も考えてなかったので、すごいなあと思っちゃいます。(笑)

ラーマさん:いやいや(笑)自分で立って人のことを助けられるようになりたいんです。自分が助けてもらったみたいに。今は最大限与えられている教育の機会を使い切ることを頑張っています。

なるみ:ラーマさんも辛い時期に助けられたんですもんね。そういう思いが今多文化共生を学ぶことにつながっているんですかね。

ラーマさん:そうですね!違いを認めることがいかに大事か、発信できるだけ発信していきたいです!

なるみ:ぜひ色々一緒にやらせていただきたいです〜!

ラーマさん:お願いします!

なるみ:それではそろそろ時間なので、締めに今後の意気込みをお願いしてもいいですか?(笑)

ラーマさん:意気込みですか!そうですね…。パワフルに自分の夢を具体化していきたいとおもいます!!

なるみ:ありがとうございます。本当に応援しています!ぜひ関わらせてくださいね!